仕掛けて制した石井!激戦の2着争い!サイバーエージェントカップ予選B卓
10/8(土)16:00よりAbemaTV「麻雀チャンネル」にて放送された、サイバーエージェントカップ予選B卓の様子をお届けします!
レポーターは、鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)です。
対局者は、起家から順に
内川幸太郎(日本プロ麻雀連盟)
水口美香(日本プロ麻雀協会)
坂井秀隆(最高位戦日本プロ麻雀協会)
石井一馬(最高位戦日本プロ麻雀協会)
この4名で1半荘打ち、2位までが決勝進出となる。
勝負所は東3局だった。
まずは石井がいつも通り仕掛け、得意のホンイツへ。
しかし、先にテンパイしたのは内川。
場に高いピンズということもあり、ダマテンに構える。
ここに、坂井が2フーロで追いついた。
オヤで白をポンしてドラアンコの強烈な手牌。
1m4mは誰が掴んでも切るため、坂井の決め手になりそうだ。
この2軒テンパイに、5pを3p4pでチーしていた石井も追いつき、3者のめくり合い。
結果は・・・
なんと石井が薄い5p8pを引いて1000・2000。
供託も2000点あったため、石井がかなり有利な立場に立つ。
南1局、オヤの内川に分岐点。
打点ならタンヤオ狙いで打3p、スピードなら打6sで好形を残す選択か。折衷案が3sツモ切りといったところ。
「この手牌では2pの受けが最も良い」とわかっていた内川だったが、打3pで打点を狙いにいった。
そして、次巡に5sを引き込み、構想通り打点のあるリーチを放つ。
すると、ここに坂井が追いかけた。
内川が、一発で掴んだドラ8sを強打でツモ切る。
このとき、控室で観戦しながら、「うーん、やっぱりさっきのは6p切りがあった」とポツリとこぼした者がいた。
「さっきの」とはこれだ↓
男は、ここで打6pがあったと言うのだ。
なるほど。頭から抜けてしまいがちだが、確かにある。
2pが良いという認識があるのなら、それを活かしつつ、中~高打点が狙えるリーズナブルな一打だ。
男は続ける。
「そうすると、このドラツモで3s切りリーチだった」
そして、その2p5pリーチなら、坂井のこの2pを一発で捕まえ、12000だったのだ。
この「幻の12000」をアガった男こそ、A卓を勝ち上がった古橋。
今日の古橋は冴えている。そう思わせるには十分な一幕であった。
結局、今局は現物のなくなった石井が、オヤへの放銃を避け、オヤのスジである9mで坂井に5200放銃となった。
しかし、次局には、その石井が白、中とポンして、あっさり小三元をツモアガリ。
2着目水口にオヤかぶりさせての2000・4000で、石井がほぼ通過を決めた。
そうなると、南3局には当然のように熾烈な2着争いが繰り広げられる。
まずは前巡に苦しい形からドラの8sをポンした内川が、4枚目の8sを引き入れ、カン4pのテンパイを果たす。
すると、水口が長考の末、リーチを宣言した。
ダマテンで1300をアガっても、石井・内川からの出アガリでは、坂井と4000点以上の差がつかず、オーラスに流局ノーテンという選択肢が減ってしまうためだ。
ここに、オヤ番の坂井も仕掛けて追いついた。
そして、1pを掴んだ内川が長考に入る。
2pが3枚切れているワンチャンスとはいえ、両面待ちだとすると1p4p、3s6s、2m5mの3スジしか残っていない。
オヤの坂井もほぼテンパイしているため、オリても1本場がある。
そんな難しい局面の中、内川の下した決断は・・・
1p勝負で水口に2600放銃となり、内川は水口と10200点差でオーラスを迎えることとなった。
10200差。
これは、マンガンツモで届かない大きな点差である。
内川は、「止めることができた1pだった」と悔いた。
そして、オーラス、内川は前局の放銃により、この手牌をリーチする羽目になる。
前局の放銃がなければ、ダマテンで水口からの直撃とツモ条件にできたかもしれない手牌であった。
内川のリーチは空を切り、流局。
石井・水口が、内川・坂井の追い上げを振り切り、逃げ切って決勝進出を決めた。
予選B卓勝ち上がり者
石井一馬(最高位戦日本プロ麻雀協会)
水口美香(日本プロ麻雀協会)
鈴木聡一郎(最高位戦日本プロ麻雀協会)
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